ほえほえPSO PSO2のプレイ日記とかです

流用

PSU

注: PSU批判記事です。"PSUの悪口は許さん"という方はお読みにならないでください。
あと、「ファンタシースター」「ファンタシースターII 還らざる時の終わりに」「ファンタシースター 千年紀の終りに(IV)」のネタバレを含みます。

過去記事を見てもらえれば理解して頂けると思うのですが、私はPSUのことは好きでした。アンチではありません。
サービス終了した今になって書く理由は、PSO2や今後の作品では気をつけてくださいねと言いたいからです。
(セガにこの内容で投書するとかは、さすがに頭がおかしいかと思うのでここに書きます。)

『PSO2 エピソード2 デラックスパッケージ』には永野 護さんデザインの武器やコスチュームという特典が付きますが、コスチューム名の「オラキオ……」というのが気になります。
それってたぶん、「時の継承者 ファンタシースターIII」の "ライア" "オラキオ" のオラキオですよね。
なぜ女性コスチュームは「ライア……」じゃないのかなという疑問が。
もしかして、PSUにもライアというキャラが出ていたのが問題だったのかなと思ったり。考えすぎかもですけど。

PSUは、緻密な設定や世界観の造り込みが魅力であり、多くの人に評価されている部分だと思います。
長く愛されるいい作品にしようという、製作スタッフのみなさんの熱意が伝わってきました。

でもそれに関して一つだけ、まったく理解できないことがあります。
それは、過去作品からの固有名詞の不適切な流用です。
なんとも不用意で意図不明、誰得な「逆ファンサービス」という印象です(個人的感想)。

まず、舞台となる「グラール太陽系」。
「第1惑星パルム」「第2惑星ニューデイズ」「第3惑星モトゥブ」。

ファンタシースターシリーズの、アルゴル四部作のうち3作品(I・II・千年紀)の舞台「アルゴル太陽系」の惑星名は、
「第1惑星パルマ」「第2惑星モタビア」「第3惑星デゾリス」「第4惑星リュクロス」。

PSOは、明言はされていないものの、ファンタシースターシリーズとの繋がりを匂わせていました。
ダークファルスが封印されていた惑星の名前が、アルゴルのアナグラムになっている「ラグオル」で、
封印装置の名前(?)が「ムウト・ディッツ・ポウム」。これは「モタビア・デゾリス・パルマ」ですね。

アルゴル太陽系は、"一つの恒星と(リュクロスを除く)三つの惑星からなる巨大な封印装置"
「大いなる光」が「深遠なる闇」を封じ込めるために創り出したものです。
ラグオルのシステムは、その小型版というわけですね。単なるファンサービスであり、設定上の繋がりはない可能性もありますが、シリーズ作品ですから、関係あるかもと考えるのは自然なことでしょう。

対して、PSUは、説明は省略しますが・・・どうもアルゴルやラグオルとは別の宇宙という設定ぽいんですね。
それでもグラールの人類は、アルゴル出身かもしれないと考えることはできますが、まったく触れられていないので気持ちが悪いです。
単に名前を似せただけという印象です。

あと、グラールにも「リュクロス」という星が出てきましたね。人工惑星とかだったかな。
名前がそのまんまなので、グーグルで検索すると、PSUシリーズのリュクロスばかりがヒットするわけです。
なんかファンタシースターシリーズのリュクロスを上書きされちゃったみたいな印象です。

「グラール」って名前は全然OKです。なんかかっこいいし。
「アルゴル」→「ラグオル」と同じ、伝統のアナグラムネタですね。
こういうのは、ニヤリとできるファンサービスなんですけどねー。

次にキャラクター名の流用。

PSUに登場する「ライア・マルチネス」「イズマ・ルツ」「アルフォート・タイラー」。

それぞれ、PSIIIの「ライア・ル・シール」(ほかに2代目と3代目ライアも登場)、
PSIとIIに登場する「ルツ(ミゼリス・ルツ・イーサ・ラナイ)」、
PSIIに登場する「宇宙海賊タイラー」。

「何が気に食わないんだ、ファイナルファンタジーのシドみたいなもんだろう?」という意見もあるようですが、シドは脇役です。

ライアはIIIのヒロインの一人みたいな感じでした。

ルツは、PSIでは主人公アリサと共に戦った仲間で、IIにも重要な役割で登場、IIの企画当初はルツを主役にする案もあったそうで。
千年紀にもルツの記憶と意志を継ぐ「5代目ルツ」と呼ばれるキャラクターが登場するなど、アルゴル三部作のもう一人の主役といってもいいような重要キャラでした。

タイラーは重要な役割ながら出番はほんのちょっとだったので、名前だけ使うならシドと同じようなものでしょうが、
「ランディール号」なんてのをセットで出してしまったのが問題です。
PSIIのタイラーは、主人公たちの命の恩人なのですが、救出に使用した宇宙船が「ランディール号」。千年紀では、主人公達の足になります。

タイラーは、アリサ、ルツ、ジャコウネコのミャウとともに戦った、戦士タイロンの子孫です。

ランディールというのは、PSIの主人公「アリサ」のファミリーネームでもあります。ランディール王家です。
アリサはPSIのエンディング後、女王として即位しました。
タイロンの子孫が自分の船の名前にランディールと付けたのは、そういう繋がりなんだろうなーと。
こういうのは、ファンサービスだと思います。

PSUに登場する3人は、それなりに重要な役割なので、余計に問題です。通行人程度なら苦笑いで済んだのかもしれませんが。

イズマ・ルツ氏は、迷セリフ「アルテラツゴォォォーグ!!」などで、ネタキャラ的な人気があるようで、今ではルツといえばイズマ氏なんでしょうね。ほかの二人も同様。

PSO2のデフォルトキャラには、PSOその他のNPC名が付けられていますが(アッシュ、スゥ、ルピカなど)ストーリーには出てこないので、あまり気にならないですね。

PSO/PSUシリーズには、多くの過去作ネタが登場しますが、ほとんどは普通にファンサービスだと受け取っています。
「カオスソーサラー」(I・II・III・千年紀・PSO・PSPo2・PSPo2i)、「グラスアサッシン」(II・千年紀・PSO・PSU・PSPoシリーズ)、「ラッピー」(III・千年紀・PSO・PSU・PSPoシリーズ・PSZERO)、「ダークファルス」(全作品)、「マザーブレイン」(II・PSU・PSPoシリーズ)、「ナウラのケーキ屋」(I・千年紀・PSO・PSU・PSPoシリーズ・PSZERO)ほかにも多数。

なかには、その扱いは嫌だなーっていうものもありますが、まだ我慢できるレベルです。
ていうか、絶対に元ネタと同じにしなきゃだめというほうがおかしな話です。そんなのでいちいち文句言って、老害とかクレーマーとか呼ばれるのは嫌ですしねー。

惑星名や、主役級キャラ名の流用とは次元の違う話だと思います。

設定にこだわっているPSUなのに、この無神経な逆ファンサービスだけはとても残念です。
アルゴルやラグオルとは別の世界ということなので、影響はないですが、シリーズもののアニメとかで、当初は過去作とは違う世界の設定だったけど、あとから同じ世界ってことにするなんてのはよくあるので、そのときは困るかもしれませんね。

2017.07.21 追記

PSO2に「アリサ」と「ルツ」が出るそうで。本物ではないようですが。
ルツは悪人顔で、なぜかエルフ耳、クーデターを起こして王様になった人物だそうで、アリサはその姪だとか。ルツがアリサを「貴様」呼ばわりしてたり、なんかかなり酷いです。
ルツとラシーク勘違いしているんじゃ?
(ラシークはクーデターで王様になったわけじゃないですけどね。ていうか、クーデター起こしたのはアリサやルツたちのほう・・・)

PSO2のプレイヤーさんの多くは、PSOやPSUすらプレイ経験がなくて、アルゴルシリーズをプレイした人など絶滅危惧種ってくらい少ないでしょう。
ほとんどの人が知らなくて興味がない古いキャラをわざわざ引っ張り出してきて、悪人に改変するとか、意味がわかりません。






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